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主にSAP周りの話を不定期に綴ります

SAP Conversational AIで簡単なchatbotを作ってみた

はじめに 

SAP Conversational AI」はSAP社が提供する対話型AIプラットフォームです。*1

特徴としては、

  • 業界トップクラスの自然言語処理能力 (NLP=Natural Language Processing)
  • 事前定義/公開済みbotの再利用による開発工数削減
  • クラウド上で完結したEnd-to-Endのbot構築プラットフォーム
  • 強力な多言語技術 (日本語 *2 にも対応!)

等が挙げられます。

このSAP Conversational AIを使った簡単なchatbotの作成方法がRecast.AIのBlogで紹介されています。

今回はそちらを参考に日本語対応の挨拶chatbotを作ってみた所感を綴ります。

尚、この記事はSAP Advent Calendar 2018 Day 17として書いています。

www.sapjp.com

 目次 

作成したchatbot

Slackから挨拶すると、適当な挨拶を返してくれるchatbotを作成しました。

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使用環境

chatbot作成手順

基本的な作成手順は Recast.AIのBlog がベースです。

今回のchatbotの作成にあたり、

  1. IntentとSkillは既存Botを再利用
  2. 日本語を追加
  3. Connect先はSlack

の3点をアレンジしてみました。この3点について説明します。

1. IntentとSkillは既存Botを再利用

Intent「@greetings」(挨拶)とSkill「greetings」「fallback」をForkして利用します。*3

Fork元としてjanteuniさん *4 のworkshop-movie-botを再利用します。

recast.ai

(1)workshop-movie-botのIntents「@greetings」を開き、FORK。

https://recast.ai/janteuni/workshop-movie-bot/train/intents/greetings

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(2)自分のbotを選択し、FORK。

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(3)続いてBuildに移動し、Skills「greetings」と「fallback」をそれぞれFORK。

https://recast.ai/janteuni/workshop-movie-bot/skills

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2. 日本語を追加

(1)自分のbotに移動し、TrainのIntents「@greetings」に挨拶のIntentを日本語で追加。

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(2)BuildのSkills「greetings」に挨拶を送った場合のActionsを日本語で追加。

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(3)BuildのSkills「fallback」にfallback時のActionsを日本語で追加。

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3. SlackにConnect

今回はSlackにConnectしてみます。

画面の案内通りに実施することでConnectできます。

(1)ConnectでSlackを選択。

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(2)画面の指示通りにSlack appを作成して接続。

以上でSlackとの接続が完了です。

所感

以下のメリットがあると感じました。

  1. 簡単なchatbotであればノンコーディングで作成でき、開発の敷居が低い
  2. 公開済botを再利用できれば、一からの開発は不要
  3. 多言語に対応しており、複数言語の追加が容易
  4. Step-by-stepの案内でSlack等の各種チャンネルと簡単に接続可能

終わりに

今回紹介したのはごく初歩的な内容です。NLP、ML、音声UI、他システムとの連携等は今後検証してみたいと思います。

エンタープライズ領域でのchatbotとして活用が期待されるSAP Conversational AI。

Free *5 なので、試しに触ってみてはいかがでしょうか。 

補足

SAP Conversational AIはバックエンドとしてSAP社の各ソリューションやNon-SAPのシステムとの連携が可能です。

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(出典: SAP社公開資料)

また、SAP社のエンタープライズ用デジタルアシスタント/bot統合ハブとして「SAP CoPilot」が存在しますが、SAP CoPilotとSAP Conversational AIは補い合う製品とされています。

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(出典: SAP社公開資料)

*1:2018年12月現在は「Recast.AI」とも呼称されていますが、2019年1月に「SAP Conversational AI」へ正式に改称予定です

*2:日本語は現時点でStandard levelに対応 https://recast.ai/docs/concepts/language 

*3:greetingsは新規bot作成時に標準のテンプレートが利用可能ですが、ここでは再利用のイメージを掴むためにForkしています

*4:Recast.AI社のCo-founder、現在SAP Conversational AIのProduct Owner

*5:https://recast.ai/pricing